《関東【山王会】vs.関西【花菱会】》の巨大抗争後、大友(ビートたけし)は韓国に渡り、日韓を牛耳るフィクサー張会長(金田時男)の下にいた。そんな折、取引のため韓国出張中の【花菱会】幹部・花田(ピエール瀧)がトラブルを起こし、張会長の手下を殺してしまう。これをきっかけに、《国際的フィクサー【張グループ】vs.巨大暴力団組織【花菱会】》が一触即発の状態に。激怒した大友は、全ての因縁に決着をつけるべく日本に戻ってくる。時を同じくして、その【花菱会】では内紛が勃発していた……。
裏社会に生きる男たちの、仁義なき抗争を描いた大ヒットシリーズが、3作目にして最終章を迎える。
抗争の舞台はシリーズ最大スケールの日本と韓国で展開。些細なトラブルをきっかけに、過去を清算する機会をうかがう大友と、花菱会トップの座をめぐる幹部らの“暴走”がはじまり、【張グループ】【花菱会】【山王会】【警察】が入り乱れる“全員暴走”の全面戦争へと突入。
キャストには前作で生き残った、ビートたけし、西田敏行、塩見三省、白竜、名高達男、光石研、松重豊、中村育二、金田時男に加え、新たに大森南朋、大杉漣、ピエール瀧、岸部一徳、原田泰造、津田寛治、池内博之など、最終章に相応しい“豪華強面”の男たちが集結。彼らが表で見せる暴力や傲慢な振る舞いの裏で、背負ってしまった苦悩や悲哀、滑稽な姿も、本シリーズの核心に迫る要素として重厚に描かれる。
《関東【山王会】vs.関西【花菱会】》の巨大抗争後、大友(ビートたけし)は韓国に渡り、日韓を牛耳るフィクサー張会長(金田時男)の下にいた。そんな折、取引のため韓国出張中の【花菱会】幹部・花田(ピエール瀧)がトラブルを起こし、張会長の手下を殺してしまう。これをきっかけに、《国際的フィクサー【張グループ】vs.巨大暴力団組織【花菱会】》が一触即発の状態に。激怒した大友は、全ての因縁に決着をつけるべく日本に戻ってくる。時を同じくして、その【花菱会】では内紛が勃発していた……。
主演も務めた『その男、凶暴につき』(89)を初監督。以降『3-4x10月』(90)、『あの夏、いちばん静かな海。』(91)、『ソナチネ』(93)、『みんな~やってるか!』(95)、『キッズ・リターン』(96)と続けて作品を世に送り出し、『HANA-BI』(98)は第54回ベネチア国際映画祭で金獅子賞を受賞した他、国内外で多くの映画賞を受賞。
その後、『菊次郎の夏』(99)、日英合作の『BROTHER』(01)、『Dolls[ドールズ]』(02)に続き、『座頭市』(03)では自身初の時代劇に挑戦し、第60回ベネチア国際映画祭で銀獅子賞(監督賞)を受賞。その後、芸術家としての自己を投影した3部作『TAKESHIS'』(05)、『監督・ばんざい』(07)、『アキレスと亀』(08)を監督。
“全員悪人”のバイオレンス・エンターテイメント『アウトレイジ』(10)と続編『アウトレイジ ビヨンド』(12)。そして『龍三と七人の子分たち』(15)は興行的にも成功を収めた。本作は18作目の監督作品となる。
1951年8月28日、東京都生まれ。
1972年に「はちみつぱい」を結成後、日本語で表現するロックの先駆者として活躍。バンドとして、ソロとしても数々のステージやレコーディングをこなす。その後、ムーンライダーズを結成し、アルバム『火の玉ボーイ』(76)でデビュー。以後30年以上、精力的に活動を行うが、2011年に無期限活動休止を発表。2013年7月、新バンドControversial Sparkを結成。11月にはKERAと結成したNo Lie-Senseのファーストアルバムを発表した。
ソロでは、アルバム『ヘイト船長とラヴ航海士』(08)で第50回日本レコード大賞優秀アルバム賞を受賞。映画音楽では、北野武監督作品『座頭市』(03)で第27回日本アカデミー賞最優秀音楽賞を受賞。『アウトレイジ』(10)、『アウトレイジ ビヨンド』(12)、『龍三と七人の子分たち』(15)なども手がけている。その他音楽プロデュース、CM楽曲の作編曲、映画、ドラマ出演、雑誌への寄稿など、活動は多岐にわたる。
物語は、関東一円を仕切る巨大暴力団組織【山王会】の若頭・加藤(三浦友和)が、直参である池元組組長・池元(國村隼)に苦言を呈することから始まる。加藤は池元に、古参の弱小ヤクザ村瀬組の組長(石橋蓮司)との蜜月を怪しみ、ただちに村瀬組を締めるよう命令したのだ。
厄介なことになったと焦る池元は、配下にある大友組組長・大友(ビートたけし)に、その役目を任せる。池元の後始末や面倒なことは、いつでも大友の仕事だった。
しかし、このいつもと同じと思われた仕事が、男たちの悪の策略により、次々と事件を生み、ついには縦社会を重んじるヤクザ社会での熾烈な大下克上劇までをも引き起こすことになっていく———。
前回の抗争から5年後。会長が交代して新体制となり、関東の頂点を極めた暴力団【山王会】は、ついに政治の世界にまで手を伸ばし始めた。
巨大ヤクザ組織の壊滅を企てる警察組織は、山王会の過剰な勢力拡大に業を煮やしていた。そこで目を付けたのが、関西の雄である【花菱会】だ。表向きは友好関係を保っている東西の巨大暴力団の対立を目論み、刑事・片岡(小日向文世)は裏で策略を仕掛けていく。そんな中、前回の抗争中に獄中で死んだはずのヤクザ、大友(ビートたけし)が生きていた!
突然出所を告げられた大友。明らかに何かを企み、彼を出迎える片岡。警察が仕掛ける巨大な陰謀と抗争の足音が着々と近づいてくる———。